駅や街中で目を引くデジタルサイネージ(広告などを電子的な表示機器を使って情報発信する機器)。日々、多くの情報が様々な手段で私たちに届けられています。デジタルサイネージ業界において先進的であり、優秀な作品を表彰する「デジタルサイネージアワード2018」が6月13日に開催されました。今年で10周年を迎える授賞式において、楽天技術研究所が開発した「AIじゃんけんマシーン」と「バーチャルスタイリングラボ」がインタラクティブ部門で見事ダブル受賞しました!

楽天技術研究所てどんな所?

楽天グループの数々のサービスを支えるテクノロジーや最先端インターネット技術の研究・開発を行っているのが楽天技術研究所です。2006年、東京に設立。その後、ニューヨーク、パリ、シンガポール、ボストン、シリコンバレーにも拠点を置き、100名以上の研究者がネットとリアルの融合=「サード・リアリティ」のコンセプトのもと、専門性を生かした研究に取り組んでいます。

勝率100%を実現!?AIじゃんけんマシーン

(左上)Kinectの3次元認識カメラ (左下)出し始めの微妙な手のかたち(左からグー・チョキ・パー) (中央)楽天本社エントランスに設置されたじゃんけんマシーン (右)楽天モバイル店舗でもエンターテイメント性をもったキャンペーンに活用された

インタラクティブ部門を受賞した一つ目の作品は「AIじゃんけんマシーン」。メッセージングアプリ「Rakuten Viber」公式マスコットである「カシス」が登場するインタラクティブサイネージです。現在、楽天本社のエントランスに展示されており、一般の方にも来社された際には楽しまれています。スクリーンの上に取り付けられた3Dカメラと10万件以上のじゃんけんデータでトレーニングした機械学習(ディープラーニング)が組み合わされることにより、出し始めの微妙な手の形を、画像認識技術でAIが「チョキ」などと高速に判断し、システムが自然なスピードでキャラクターのアニメーションと連携しながら「グー」を出すことで100%勝てる、という最強じゃんけんマシーンです。

受賞理由として、AI技術を活用し、本格的なデジタルサイネージにエンターテイメント性をもたせ、「絶対勝てない!? AIじゃんけんにEndless Challengeキャンペーン」などのビジネス分野に応用可能な点が評価されました。昨年は12都道府県の20店舗に勝率99.9%に設定された「絶対に勝てない!?」じゃんけんマシーンが設置され、総勢6,200名がチャレンジした結果、10名の参加者が勝利を収めました。今年は北海道、名古屋、大阪、広島、福岡にある楽天モバイル9店舗でじゃんけんマシーンを使った新キャンペーンを実施中です。お近くにお住まいの方は是非チャレンジしてみてください!

仮想フィッティングルームで、思う存分に服を選ぶ新ショッピング体験

「バーチャルスタイリングラボ」利用イメージ

2つ目の受賞作品「バーチャルスタイリングラボ」は、デジタルサイネージが設置された仮想フィッティングルームです。遠隔地にいるスタイリストが選んだオススメの服がサイネージの映像に重ねて表示され、その服を着ているユーザのイメージが映し出されます。わざわざ店頭に行く必要はなく、遠隔地で画面を確認しているスタッフが、ロボアドバイザー風の音声で着こなしアドバイスを伝えてくれるので、気を使わず率直に会話ができるというもの。思う存分、服を試着する仮想体験ができます!

「次世代購買体験をつくる店舗システムの研究」をテーマに、2016年から筑波大学と楽天技術研究所が共同で同大学構内に「未来店舗デザイン研究室」を立ち上げており、「楽天市場」の店舗様の協力を得ながら実証研究に取り組んでいます。この作品はその一環として、「楽天市場」ファッションジャンルの人気店舗「イーザッカマニアストアーズ」と開発に取り組みました。

授賞式に参加した楽天技術研究所のメンバー

同受賞を受けて、チームリーダーであり楽天技術研究所 未来店舗デザイン研究室シニアマネージャーの益子(写真右から3番目)は、受賞の喜びとともに、今後の抱負を以下のように語りました。楽天技術研究所の今後の活動に是非ご注目ください。ダブル受賞おめでとうございます!

 


「今回は、楽天のビジネス部門(楽天モバイル)との協業だけでなく、未来店舗デザイン研究室(Future Merchant Design Lab)として、大学や楽天市場店舗といった外部の協力パートナーと一緒に社会課題解決に取り組んだ成果が産業界から評価された、大きな価値ある一歩と考えています。

「未来店舗デザイン」という名称には、売り買いの手段だけでなく、それに関わるあらゆる人同士のコミュニケーションをデザインする、という意味が込められています。

この先、何年にも渡り、商いを通じて社会とのコミュニケーションを楽しんでいただけるように、楽天市場店舗の皆様の知見や経験知を最大限に活かす新たな仕掛けにも挑戦したいと思っています。

そして切実な社会課題に対して、さまざまな分野の知恵と切り口を結集し、常に「Fun」を喚起させるソリューションを提示していきたいと考えております」