夏の再来を思わせるほど陽気な一日となった10月最初の日曜日、「楽天ジャパン・オープン」の男子ダブルス、シングルスの決勝戦が行われました。国内で開催される唯一のATPツアー大会*だけあって、この日のチケットは完売!また今年は、シングルスの錦織圭選手とダブルスのマクラクラン勉選手、二人の日本人選手が決勝に残ったということもあり、大会が始まる前から来場者の高揚感が伝わってきました。

1972年に始まったこの「ジャパン・オープン・テニス選手権」は、2009年より楽天がスポンサーとなり、通称「楽天オープン」と呼ばれるようになって今年で10年目となります。

*ATPツアー大会: ATP(男子プロテニス協会: Association of Tennis Professionals)が定める世界ランキングの対象となる世界的なテニストーナメント

 

大会会場には楽天ブースも!

錦織圭選手をはじめ、マリン・チリッチ選手(クロアチア)や、ケビン・アンダーソン選手(南アフリカ)、ミロシュ・ラオニッチ選手(カナダ)といった今大会に出場したトッププロの顔写真が大きくあしらわれたゲートをくぐると、各スポンサーのショップや楽天ブースが並んでおり、テニスをしていると思われる学生さんや、お子さん連れも多く、開放的で楽しい雰囲気があふれるイベントスペースを楽しまれていました。

 

会場の前には、楽天のサービスである「楽天ペイ(アプリ決済)」で支払いをすると、日差しを避けて屋根のもとイスとテーブルが用意された空間で飲食を楽しむことのできるキャッシュレスカフェが設置。また、VRゴーグル(仮想現実画面用ゴーグル)をつけて仮想テニスが体験できるコーナーも設置され、行列ができるほどの盛況振り。優勝トロフィーが飾られていたスペースもあり、特に来場者を多く集めていました。大会を訪れた記念にと、錦織圭選手、マリン・チリッチ選手、ダニエル太郎選手、杉田祐一選手の写真をバックに優勝トロフィーの横でそれぞれポーズをとっていました。

 

また、会場内には、巨大な「お買いものパンダ」のフィギュアが!楽天の公式キャラクターだけあって、楽天イベントには欠かせない存在となっています。大きなパンダに駆け寄って、抱きついて写真を撮る方もいました!

 

マクラクラン・シュトルフの新生ペアが優勝!

13時からダブルスの試合が開始。エスコートキッズたちが緊張した面持ちで選手と入場してきました。ダブルスの決勝は、マクラクラン勉選手(日本)・ヤンレナルト・シュトルフ選手(ドイツ)のペア対、レイベン・クラッセン選手(南アフリカ)・マイケル・ビーナス選手(ニュージーランド)のペア。

 

試合は一進一退の攻防が続き、どちらが勝ってもおかしくない内容でした。4-4からのブレイクに成功し、マクラクラン・シュトルフペアが第一セットを6-4で奪うと、第二セットは互い譲らずそれぞれがサービスゲームをキープし、5-5。そこからマクラクラン・シュトルフペアがブレイクし、6-5に。最後のゲームはシュトルフ選手がサービスエースを決め、7-5で第二セットも取り、優勝を決めました。

 

勝利インタビューでシュトルフ選手は「素晴らしいトーナメントでした。ファンの皆さん、ありがとう。『アイシテマース!』」と語り、マクラクラン選手はパートナーに「一緒にプレーしてくれてありがとう。良いところを引き出してくれてありがとう」と英語で感謝を伝えた後に、日本語で「優勝できて夢みたいです。見に来てくれて、ありがとうございました。これからも頑張ります。錦織さん、頑張れ!」と締めくくりました。まだ今年1月からペアを組みはじめたばかりの二人の今後の活躍が、ますます期待されます。

 

強烈サーブ&絶好調のメドベージェフ選手vs 日本人サポーターの期待を受ける錦織選手の決勝

そして15時半からは今大会最後の大イベント、錦織圭選手とダニル・メドベージェフ選手(ロシア)のシングルス決勝戦。2012年、2014年にこの大会で優勝をしている日本のエース錦織選手は、第8シードで、4年ぶりの決勝進出。今大会では杉田祐一選手(日本)、ブノワ・ペール選手(フランス)、ステファノス・シチパス選手(ギリシャ)、リシャール・ガスケ選手(フランス)をストレート勝ちで破ってきました。

対するメドベージェフ選手は、予選から勝ち上がっての決勝進出。本選では、いきなり第4シードのディエゴ・シュウォーツマン選手(アルゼンチン)に勝利すると、マルティン・クリザン選手(スロバキア)、ミロシュ・ラオニッチ選手(カナダ)、デニス・シャポバロフ選手(カナダ)を、こちらも全試合ストレートで下しての決勝進出でした。

198cmの身長から繰り出されるサーブがこの日は非常に好調だったメドベージェフ選手。錦織選手も気持ちの入ったショットを見せていましたが、メドベージェフ選手がこの試合でサービスゲームを落とすことはありませんでした。1セットはメドベージェフ選手が第4ゲームと第8ゲームをブレイクし、6-2で先取。第2セットに入るとメドベージェフ選手のサーブにさらに磨きがかかり、なんと、4ゲームもラブゲームでキープ。6-4で第二セットを取り、見事優勝を決めました。

 

大観衆の応援を受けながら、惜しくも準優勝となった錦織選手。インタビューでは「応援ありがとうございました。悔しい負けにはなりましたけれど、『楽天オープン』で決勝まで来られたのは楽しかったです。今年10年目ということで優勝したかったですけれど、来年また戻ってきて良いプレーができるよう頑張りたいです」と、語りました。

 

初優勝となったメドベージェフ選手は、「錦織選手にありがとうと言いたい。彼は偉大なチャンピオンで、そうした選手に勝てたことが今日の勝利をより特別なものにしてくれました。東京は、食べ物も美味しくて、人々もフレンドリーな素晴らしい都市。また来年も戻ってきたいと思います」と、締めくくりました。

会場を後にする人たちからは、「もっと見ていたかった」、「錦織選手が優勝できなくて残念」という声もありながら、「日本でこういった大会が開かれるのは本当に嬉しいこと」、「メドベージェフ選手が今日は良すぎた」というコメントも聞かれました。来年はどんな大会になるのか、今からすでに楽しみです。