社会課題の解決を目指して、その原因となる上流で改善に取り組むために、楽天の社員と社会起業家がテクノロジーを活用して協働する6カ月間のプログラム「Rakuten Social Accelerator(楽天ソーシャル・アクセラレーター)」が始まりました。

近年、企業と起業家やベンチャー企業が一緒になって新規事業の立ち上げやイノベーションの創出を目指す手法として「アクセラレータープログラム」が注目を集めています。楽天が今回取り組むプログラムとはどのようなものか?本プログラム企画、運営の中心にいる田中さんと眞々部さんにお話を伺いました。


Rakuten Social Acceleratorとは?

――「Rakuten Social Accelerator」について教えて下さい

田中: 「Rakuten Social Accelerator」 は、楽天の社員と社会起業家がテクノロジーを活用して協働することでイノベーションを生み出し、社会課題の解決に取り組む半年間のプログラムです。書類選考とプレゼンテーションなどを経て、2018年7月から約6ヶ月の協働期間を予定しています。3月から社会起業家の募集がはじまり、5月15日が応募の締切りとなります。(プログラムの募集詳細はこちら

――Rakuten Social Acceleratorのプログラムが始まったきっかけは?

眞々部: 私は楽天のサステナビリティ向上に向けた取り組み(経済、環境、社会などの面で社会的責任を果たし持続可能な事業、企業活動)の推進を担当しているのですが、昨年さらなる活性化を目指して、企業が取り組むべき領域に関する調査を改めて本格的に行いました。結果、「ソーシャルイノベーション」、つまりイノベーションの力で社会課題を解決していくことが重点課題の一つであるという意識が、社内外の様々なステークホルダーの間で高いことがわかりました。しかし、今までは会社全体の人材やテクノロジーを活用して社会課題解決取り組むことが十分にはできていなかったため、どうにかして実現できないかと試行錯誤していたときに田中さんが現れました。

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アジアの投資戦略に関わるアジアRHOに所属する田中さん(左)(2018年4月にシェアリングエコノミー事業部へ異動)、サステナビリティ推進部の眞々部さん(右)

田中: 私は8年前、途上国で仕事をしたいという想いをもって楽天に入社しました。投資戦略部でアジアの事業開発に携わっていたこともあり、アジアの途上国に行っていろいろと経験する機会もありましたが、途上国ではなく日本でもいいので、もっと直接的に社会貢献活動をやれないかと模索していたときに眞々部さんに出会いました。「せっかく楽天にいて、こんなに企業リソースがあって、良い社員がたくさんいて、”エンパワーメント”という言葉に惹かれてやってくる人が多いのだから楽天でできることがあるだろう」という想いを共有することができ、一緒に具体的に何ができるかを考え始めました。

その後、今回のプログラムの運営をお手伝いいただくSVP東京さんに出会い、楽天と一緒に何かできないかという相談をさせていただく中で、本プログラムの形にたどり着きました。昨年末からプログラムを実現する準備ができ、ミッションに共感してくれる素晴らしい仲間が集い、体制も整ったので今年の1月から全速力で進めています。

スタートアップが世界へはばたいて、活躍するための道筋をつくる

――社会起業家と協働する上で、楽天の「強み」や「提供できる価値」とは何でしょうか?

眞々部: 一般的に、専門技術や経験を提供し、社会課題の解決に役立てるようなプロボノプログラムはコンサル企業やシンクタンクがやっていることが多いのですが、彼らはコンサルティングのプロなので、組織を強くするためにアドバイスを送り、組織が伸びていくことをサポートします。

しかし、「Rakuten Social Accelerator」の場合はアドバイスに限らず、実際に課題解決をしようとするときや、何らかのテクノロジーが必要になっていったときに様々なリソースを提供することができます。社会課題の原因が発生する上流で、その解決に取り組む社会企業家の方たちが描くサービスを強力にサポートできると考えています。

田中: 社会起業家の方たちが事業をやっていくプロセスは、実は営利企業のものとあまり変わらないことがあります。そして、楽天はそれぞれの事業プロセスごとにインターネット企業ならではの価値を提供できます。すでに輝くものを持っているスタートアップが世界へはばたいて、活躍するための道筋をつくれると考えています。

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社会起業家が取り組む多様なサービスに対する楽天の提供価値

――楽天側はどのようなメンバーで社会起業家と協働するのでしょうか? 

田中:社内で社会貢献活動に情熱や使命を感じて集まったボランティアの有志メンバーで協働プロジェクトチームを組成します。事前には、個人が興味を持つ社会課題について議論し、理解を深め合う「リーダーズワークショップ」という勉強会を行い、協働作業への価値観や情熱を共有しました。そこで集まったリーダーと他の協力メンバーが各社会起業家側チームと1つのグループとなり、社会的インパクトを残すこと目指す6カ月の協働プロジェクトが進行します。

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環境問題、イノベーション、高齢化社会、教育、貧困などテーマ別のグループにわかれ、ディスカッションが行われた

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プロジェクト協働チームの図

社会起業家へのメッセージ

眞々部:我々も初めての試みなので、すごくワクワクしています!この会社にはいろいろなリソース、多様な背景やスキルを持った人たちが多く働いています。人材の多様性とスキルセットという意味では、期待していただければと思います。お互いに学び合って、より良い社会をつくる気持ちを持っていれば、すごく楽しく仕事ができると思います。

田中:社会起業家と楽天がつながったときにどうインパクトが生まれるかが楽しみです。楽天の持つ可能性が非営利や民間組織が行う社会活動に適応できる部分は多くあると思います。起業家にとっては利用できるツールが楽天には豊富にあります。日々取り組まれているアイデアを、楽天のアセットをつかって一緒に実現していきましょう!


「Rakuten Social Accelerator」の応募は5月15日に締切りとなります。応募の詳細は楽天のCSRページより確認できます。社会課題の解決に取り組む社会起業家のご応募をお待ちしております。