「Rakuten TV」とカリカチュア世界一がコラボ!NBAの魅力を描く田村氏にインタビュー

Instagramに上げられたこの一枚の画が楽天と世界一のカリカチュア(誇張とユーモアを含んだ似顔絵)アーティストを結び付けました。

楽天が運営する動画配信サービス「Rakuten TV」は、NBAの注目試合やオールスターゲーム、特集動画といった様々な動画コンテンツを日本のバスケファンに届けています。そして、NBA公認アンバサダーとして活動するグループ「Rakuten NBA 32」はアメリカ現地の試合や選手へのインタビュー、各チームホームタウンの魅力などをTwitter、Instagram、YouTubeなどを通じて発信しています。「Rakuten TV」は「Rakuten NBA 32」の公式Instagramに載せるNBA選手たちのイラスト制作をカリカチュア世界チャンピオン田村 大氏に依頼しています。

NBAバスケットボールからインスピレーションを受けてバスケットボール選手を独自の画風で描き、過去には国際カリカチュアリスト連盟(ISCA)が毎年主催している世界大会でチャンピオンにもなった田村氏と楽天のつながり、そして今後の展望について本人からお話を伺いました。


 

歴史的と感じた楽天とNBAチームの契約

――楽天と仕事をすることになったきっかけは?

バスケットボール選手の画を中心に自分のInstagramに投稿しています。昨年発表された楽天と、NBAの世界的人気チームである「ゴールデンステート・ウォリアーズ」との契約は歴史的なことだと思い、三木谷さんのことを日本企業のパイオニアだと感じました。そこで、三木谷さんとNBAチェアマンであるアダム・シルバーさんとの記者会見場での写真を描き、三木谷さんの誕生日にInstagramに投稿してみようと思ったのがきっかけです。もしかしたら喜んでいただけるかなと思いながら数日間で優先的に仕上げて、自分からアプローチしました。

そうしたところ、三木谷さんからフォローがあり、メッセージをいただいたのが今回のご縁でした。その時、ちょうど楽天さんがサンフランシスコにオフィスを開かれ(楽天技術研究所 San Mateoを2018年4月1日に開設)、自分も4月にウォリアーズのアート展に参加していたということもあり、「日本人として世界で戦っていきます」というメッセージを画と一緒に送りました。カリカチュアの本場であるアメリカで、日本代表と思って活躍し、日本のバスケットボール界も盛り上げようと活動していく意気込みを込めたメッセージでした。現在は、NBA公認アンバサダー「Rakuten NBA 32」といったプロジェクトなどでSNSに投稿する選手の似顔絵を提供しています。

 

日本の漫画と、NBAからインスピレーション

――田村さんが画を描くインスピレーションはどこからくるのでしょうか?

スポーツが大好きなので、スポーツの迫力を画で表現したいという気持ちが根本の創作意欲になっています。NBA選手のダイナミックなプレーから受ける感動や迫力を自分なりに画に加えることで、よりNBAの魅力を伝えられればと思っています。

子どもの時、物心つく前から絵を描いていて家の壁にも落書きをしていました。小さい頃からマンガはよく読んでいたのですが、ストーリーよりは“画”に興味を持っていました。日本の漫画から受けたインスピレーションは自分の中にあり、それを表現することが日本人としての自分の画であり、世界に誇れるものだという強い気持ちがあります。

 

NBAがきっかけとなり、カリカチュアの世界へ

――なぜカリカチュアを始めたのでしょうか?

NBAのあるチームがリーグ優勝をしたときにTシャツに描かれる選手の個性的なカリカチュアの画を見て、自分も描きたいと思い、その世界に飛び込みました。カリカチュアの会社に7年間勤め、2016年に本場アメリカの大会で世界一になったことを機に、次は自分の画で勝負しようと一念発起しました。

自分の描くスポーツの画とカリカチュアの2つのスタイルの良さを考え、バスケ選手の全体の動きを表現できる一番カッコいい画を追求することで今のスタイルを確立しました。今の人に支持される画を描き、そして、NBA選手が見たときにカッコいいと思って、喜んでもらえるように描いています。

高校の時は自身もバスケットボール選手として活躍、高校のインターハイベスト8に入賞。当時は、授業中も画を描いているくらい、バスケと画を描くことに没頭していたという

NBAをさらに盛り上げていく

――田村さんの今後は?

NBA選手はなかなか日本から輩出されません。日本のNBA人気もマイケル・ジョーダンの現役時代ほどの大きさはありません。ですから、楽天が先陣を切って盛り上げようとする姿に感銘を受けると同時に、期待を持っています。そして「Rakuten TV」の社員の方も一人ひとりが自分たちで行動して、盛り上げるという姿勢に共感しています。自分も画でNBAと関わっていくことで、楽天と一緒になってNBAをさらに盛り上げていきたいと思っています。

 


今年の5月にはDT合同会社という会社を立ち上げ、イラストコミュニケーション事業を展開している田村さん。自身のイラストが今回の楽天との取り組みのきっかけを生み出したように、イラストを起点として、新たに企業と企業、企業と人が繋がるきっかけを提供することにより、企業のマーケティングを支援しているそうです。田村さんの今後の活躍に是非ご注目ください!

 

田村 大(写真右):東京都出身。幼少の頃からバスケットボールに魅了され、マイケル・ジョーダンのプレーから受ける興奮と感動を自らのアートに取り入れて作画に没頭。現在はNBA選手のダイナミックなプレーや存在感を独自の画風で表現している。2016年ISCAカリカチュア世界大会(ISCA)総合優勝。写真左は先月NBAメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約*を結んだ渡邊雄太選手。

*NBAの公式マイナーリーグであるGリーグのチームに所属しながら、シーズンの中で最大45日までNBAチームに所属することができる契約

ホームページ:https://dt-ltd.tokyo

Instagram: https://www.instagram.com/dai.tamura/?hl=ja

 

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