「台湾楽天市場」運営スタッフとCEOであるグレース・ロー(写真中央)

「楽天市場」が1997年に誕生してから21年が経ち、今や70以上のサービスを世界で展開する楽天は、グローバル流通総額が年間12兆円を超える企業にまで成長しました。楽天グループサービスの利用者数は、世界で12億以上に上ります。このようにグローバル展開を加速する楽天ですが、EC事業において初の海外展開先となったのは台湾。2008年5月に「台湾楽天市場」のサイトをオープンし、今年10年の節目を迎えました。

「台湾楽天市場」立ち上げ当時の創立メンバーでもある現CEOのグレース・ロー(Grace Lo)に、この10年を振り返って話を聞きました。

 


――「台湾楽天市場」がスタートした日のことを憶えていますか?

当時は、ビデオ会議の設備はなかったので、朝早くに東京オフィスとSkypeを繋いで、「台湾楽天市場」のオープンを祝って皆で乾杯しました。その後、皆で固唾を飲んで最初の注文を待っていたのですが、なかなか入らなかったので私が内緒で注文を入れました。実は、私が「台湾楽天市場」の顧客第一号です!最初の注文がきて、みんなで盛り上がっていると2件目、3件目の注文が入ってきました。華やかな門出ではありませんでしたが、とても素晴らしい経験を他の社員と共有しました。

 

――「台湾楽天市場」立ち上げの1年目はどのような感じでしたか?

新規ビジネスの立ち上げだったので、社内はたくさんの人のエネルギー、情熱、そして期待に満ちていました。スタートアップならではのとても忙しい1年でしたね。初期にいた40名あまりのメンバーは、一人ひとりが強い起業家精神の持ち主でした。大変な日々でしたが、それ以上に全員がエネルギッシュでしたね。皆でたくさん会話をして、冗談を言い合って、一緒に食事をすることで、エネルギーをチャージしていました。

 

――10年を経て、変わったことは?

最初は「台湾楽天市場」だけの展開でしたが、今では「楽天トラベル」「楽天カード」「楽天Kobo」「ラクマ」「楽天インサイト」の事業も加わり、台湾においてもエコシステム(経済圏)が拡大しています。まだ2008年当時と同じビルにオフィスを構えているのですが、従業員は入居した当初の20人から350人にまで増え、複数のフロアを利用しています。

 

――成功の秘訣は何だったのでしょう?

楽天グループの急速なグローバル展開は、私たち台湾チームにとって、世界中の優秀なチームと一緒に働き、アイデアを交換できるとても素晴らしい機会となりました。また、Eコマースは本当にダイナミックなビジネスで、常に新しいことに挑戦し、さまざまなアイデアを試すことができています。

 

――この10年で最も印象に残っていることは何ですか?

ビジネスを展開していく上で、「初めて」経験できたことが多くあったので、それはどれも印象深いです。特に挙げるとすると、初めて新聞とテレビで「台湾楽天市場」が紹介された時、台湾の「うまいもの大会」(「台湾楽天市場」出店店舗がリアルの場で販売するイベント)で店舗様とユーザーが初めて対面した時、ニトリやA-MARTのようなメガショップが初めて出店してくださった時、「楽天スーパーポイント」を初めて導入した時、などでしょうか。また、この10年で「台湾楽天市場」に出店してくださったお店が、ゼロから100万元以上を売り上げるように成長したり、10年の間に世代交代をしたりと、お店の変遷を見ることができたのも忘れ難いですね。

 

――10年という節目を迎えて、「台湾楽天市場」は今後どうなっていくと思いますか?

「台湾楽天市場」は、店舗の皆さん、消費者の皆さん、そして私たちプラットフォーマーが組み合わさって構成されています。したがって、それぞれに有益な場所であり続けることは、これからも必要不可欠だと考えています。私たちにとって最初の5年間のテーマは、「ローカル」でした。台湾の人たちが使いやすいようなプラットフォームを開発し、オペレーションをすることが重視されていたのですが、その次の5年は逆に、「グローバル」に焦点が移っていきました。台湾オフィスでも2012年から社内公用語が英語になり、グローバルで共通のプラットフォームへと移行し、世界で一体的にブランディング活動が展開されるようになりました。今後は、AI(人工知能)を活用し、データとテクノロジーを駆使しながら、店舗の皆さんとエンドユーザーの皆さんにとってより良い体験を提供し、ボーダレスなお買い物体験や、ネットとリアルを融合させたサービスを提供してきたいと思っています。今後ますます成長を続けていく「台湾楽天市場」を、どうぞお楽しみに!

社員のうち約65%が女性、管理職につく女性の割合も50%を超えるという楽天台湾のオフィス。女性の活躍が著しい環境について人事部は「性別や年齢で社員の能力を評価することはなく、その社員の成果や環境への適応力や買い物への興味があるかを重視しています。職場では平等に意見を言い、考えを伝えることが求められます。出産後もフレックス勤務や養育費などの支援をし、社員のワークライフバランスの充実に努めています」と説明する

 

「台湾楽天市場」の人気スイーツ&グルメ

「台湾楽天市場」は、台湾のECサイトの中でも特にグルメが充実しているそうです。「台湾楽天市場」スタッフに人気スイーツとグルメのオススメTOP 3 を教えてもらいました!

 

人気スイーツTOP 3

1位:「S.Cake」のタロイモのショートケーキ

2008年からずっと人気のベストセラー商品。台湾現地で生産されたタロイモを使用した人気スイーツ

2位:「YANNICK」の生クリームロール

素材にこだわり。北海道産原乳のクリームが入った生クリームロールケーキ

 

3位:「龍泰」のチーズケーキ

一口サイズの、小ぶりなチーズケーキ。チーズ味に加え、レモンとタロイモを入れた商品も人気

 

人気グルメ TOP 3

1位:「東門御園坊」のエビ餃子

新鮮なエビが入った手作り餃子

 

2位:「阿雪真甕雞」の台湾鶏料理

老舗料理店がオンライン販売を始めて話題になった台湾の伝統的な鶏肉料理

 

3位:「快車肉紙」の豚肉ジャーキー

黒胡椒やのり味、甘味など色々な種類の風味が加わったポークジャーキー