ドローン配送は遠い未来の話ではない!? 楽天のドローンの取り組み
楽天が、ドローンを使ったサービスや実験の取り組みを始めていることはご存知でしょうか?
昨年5月に、ドローンを活用した一般消費者向けの配送サービス「そら楽(そららく)」を開始しました。
第一弾として、千葉県のゴルフ場コース内で、プレイ中に飲み物や軽食、ゴルフ用品などをお届けする期間限定のサービスを提供しました。消費者の方に、ドローンが実際に商品を届けるというショッピング体験をいち早くしてもらえる機会の提供により、ドローンをもっと身近に感じていただきたいという思いで始動した取り組みです。
サービスで使われたのは、ドローンの研究開発などを手掛ける「自律制御システム研究所(ACSL)」が独自開発した国産オートパイロット(AP)システム搭載の機体を、楽天とACSLが共同で改良・開発した専用ドローン「天空(てんくう)」です。完全自律飛行型で、飛行経路を指示すると、離陸してから目的地へ着陸、荷物を自動投下して帰還するまで、すべて自動で飛行することができます。目的地への着陸には、楽天技術研究所の画像認識技術が活用されています。
10月には、国家戦略特区における離島・島嶼部での物資輸送を想定した実証実験に協力する形で、愛媛県今治市で「天空」の新型機を海上飛行させ、物資輸送を行いました。
「千葉市ドローン宅配等分科会」の参画企業として、11月に同市で実施した実験では、約40キロ離れた東京・世田谷区にある楽天クリムゾンハウス(楽天本社)から専用端末を使って「天空」に離陸指示を出し、商品を届けることにも成功しています。
これらのサービス提供や実験を通じて、課題を見つけ、改善を重ねながら、着実にドローンによる物資輸送のノウハウが蓄積されてきています。
楽天が、将来的に「そら楽」の提供先として見据える領域は、ドローンが空から商品を届けるという新たな物流手段による買い物、そして、離島部や山岳地帯における買い物・交通弱者の支援や自然災害など緊急時のインフラ構築です。
今後の楽天のドローンを活用したサービスに、ぜひご期待ください。
(「天空」の1/5サイズのミニチュア版モデルを、楽天クリムゾンハウスの2階エントランスに展示していますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひご覧ください!)