「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten & NISSAN」試合の様子とその裏側を紹介!

2022年9月30日から10月2日の間、さいたまスーパーアリーナに、現NBAチャンピオンであるゴールデンステート・ウォリアーズと、ワシントン・ウィザーズとの対戦を観戦するため、数万人のバスケットボールファンが集いました。

この一大イベントは、楽天とNBAの包括的パートナーシップによる開催で、楽天としては日本で2回目のNBAのプレシーズンゲームです。2003年以来のNBA来日となった前回の2019年は、ヒューストン・ロケッツと、当時のディフェンディングチャンピオンであるトロント・ラプターズの対戦が行われました。

そして今年は2019年以来の開催となり、「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten & NISSAN」として、八村 塁選手が所属するワシントン・ウィザーズと、楽天がグローバルパートナーを務め、ディフェンディングチャンピオンでもあるゴールデンステート・ウォリアーズが、プレシーズンゲームを2試合行いました。その試合の様子をお届けします!

一体となって盛り上がったスタジアム

ゲーム初日である9月30日、会場は熱気に包まれました。まずは両チームによる練習から始まり、選手たちがシュートを決めるたびに観客席からは歓声が。この後の試合に向け選手・観客ともに興奮を高めていきます!

そしてついにティップオフ。音楽に合わせて拍手したり、歓声を送ったりと、観客席が一体となって両チームを盛り上げます!特に八村選手が活躍した際には、スタジアムからはひときわ大きな歓声が上がりました!

序盤はゴールデンステート・ウォリアーズがリードしていましたが、第2クォーターでワシントン・ウィザーズが逆転!激しい戦いが繰り広げられ、ハーフタイム直前にワシントン・ウィザーズが決めた3ポイントシュートは会場を大きく沸かせました。

Game1(1試合目)の結果は96-87でゴールデンステート・ウォリアーズの勝利となりましたが、八村選手はチーム最多の13得点、9リバウンドを記録するなど大きな活躍を見せてくれました。試合後の記者会見で八村選手は「NBAの一員として皆さんの前で試合できたことは嬉しかったですし、日本とNBAが近づいていることも良かったと思います」と語ってくれました。

そして10月2日に行われたGame2(2試合目)は104-95でゴールデンステート・ウォリアーズが連勝し、昨季王者の貫禄を見せつけました!

「NBA Japan Games」の裏で奮闘した立役者たち

3日間で約6万のチケットが完売し、「Rakuten TV」や「NBA Rakuten」のオンライン配信では合計約280万回もの視聴者数を記録した今回の試合。このNBA来日実現の裏側にはどのような関係者たちの思いがあったのでしょうか。「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten & NISSAN」の立役者である、楽天のグローバルスポーツ事業 ヴァイスプレジデント兼グローバルマーケティング&スポーツパートナーシップ統括部ディレクターのラフール・カダバコルさんと、バスケットボール事業部長の野寺 雄太さんの2人にお話を伺いました。


グローバルスポーツ事業 ヴァイスプレジデント兼グローバルマーケティング&スポーツパートナーシップ統括部ディレクターの
ラフール・カダバコルさん

バスケットボール事業部長の
野寺 雄太さん

ゴールデンステート・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズの2チームを招いた理由を教えてください

ラフール:日本のファンに最高のスポーツ体験を提供するため、チームの組み合わせについて、NBA側と何度も協議や検討を重ねた結果、このような対戦カードにたどり着きました。

楽天はウォリアーズのユニフォームに企業ロゴを掲出しているオフィシャルパートナーです。また、ステフィン・カリー選手は、楽天のグローバル・ブランドアンバサダーを務めていただいていますし、カリー選手のEat. Learn. Play.財団や「Underrated Tour」プログラムに対して、楽天も支援を行っているという縁がありました。さらにこれは対戦カードが決定した後ではありますが、ウォリアーズが優勝したのも、このイベントにとってとても嬉しい追い風になりました。また、日本のNBAファンが最も注目しているのが、八村選手のいるウィザーズでしょうから、これ以上の組み合わせはないでしょう。

野寺:ウォリアーズもウィザーズも今回が初来日というのも大きな話題となりました。特にNBAチャンピオンが出る試合でもありますから、選手たちは、日本のファンの熱気にびっくりしたでしょうね。「ここは自分たちのアリーナか」と思ったのではないでしょうか。

NBAだからこそ感じられる、他のスポーツとは違う魅力は何でしょうか?

ラフール:2019年の開催の時には、楽天として初めての開催ということもあり正直不安もありました。日本では野球やサッカーの人気が高く、それぞれファンも多いことは知っていたのですが、一方、バスケットボールの試合を観にどれほどの方がいらっしゃるのか。しかしながら、実際に開催すると、何万人もの熱狂的なファンが詰めかけたのを目にした時は、本当に驚きましたし、感無量でした。

バスケットボールの試合方式は、他のエンターテインメントであるダンスやファッション、音楽などとミックスさせるのに最適だと考えています。タイムアウト、クォーター、ハーフタイムといったそれぞれの時間枠には、バスケットボールというスポーツを最高のエンターテインメントにしてくれるパフォーマンスやアクティビティが詰まっています。たとえばハーフタイムショーは、現地では試合そのものと同じくらい人気があるんですよ!

バスケットボールには、試合中のエキサイティングなイベントでファンを魅了する機会が、他のスポーツよりもずっと多くあると感じています。

野寺:Saturday Nightのファンイベントにラインアップしたコンテンツも大きな魅力であると感じています。スラムダンクコンテスト、シューティングスターズ、3ポイントコンテストなど、NBAオールスターウィークエンドで人気の高い、ファン主体のイベントを日本でも体験いただこうと企画しました。また、ゆずによるライブパフォーマンスなど日本オリジナルの仕掛けも、多くのファンの皆さんに楽しんでいただけたのではないでしょうか。

企画立案において、前回実施した2019年と比較して何を意識しましたか?

野寺:新型コロナウイルスの感染症対策が大きな課題でした。企画段階から、自治体やアリーナの管理者と緊密な連携を図り、日本の入国制限にも注意しながら、開催が可能かどうかを確認しました。

また、安全で安心なイベントにするため、会場内でのファンの応援方法の検討など、考え得るリスクへの対策も実施しました。

さらにイベントの収益性の向上という課題もあります。ファンの皆さんに最高に楽しんでもらえるイベントを開催することが第一の目的ではありますが、ビジネス的な観点からもイベントを成功させなければなりません。

2019年に比べると、スポンサーシップや、マーチャンダイジング、チケットバンドルなどについての整理や調整にかなり時間を費やしました。今回は、早い段階からパートナーのウォリアーズと協力し、「NBA Japan Games」のチケットと、アメリカ国内でのウォリアーズのホームゲームのチケットを組み合わせた「ドリームパッケージ」など、様々な取り組みを企画することができました。

日本国内でのNBAを通じたビジネスはいかがでしょうか?

ラフール:順調に伸びています。私たちは、短期的なプロジェクトではなく、コンテンツ、コマース、コミュニティを組み合わせたアプローチで中長期的にビジネスを展開しています。私たちの目標は、バスケットボールというスポーツを成長させるのと同時に、国内でのファン層を拡大させることです。この2つの要素を組み合わせることが、ビジネスの成長につながると考えています。

実際にアリーナで試合を観戦するファンは、全体の1%ほどしかいないでしょう。しかし、「NBA Japan Games」を成長戦略の軸として立てて、NBAを生で体験してもらうことは、ファンの皆さんにリアルな感動を与えることにもつながり、外せないものだと考えています。

こういった取り組みは、NBAのIP(知的財産)を活かして、ビジネスを成功させるための鍵となるものです。 私たちは、ポジティブな取り組みを作り出すことで、着実な成長を遂げてきていると実感しています。

NBAの試合を見てくれた皆さんに一言お願いします

野寺:ゴールデンステート・ウォリアーズは、現NBAチャンピオンであり、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンといったスーパースターがいます。一方のワシントン・ウィザーズには、ブラッドリー・ビール、カイル・クーズマ、八村 塁などの選手が在籍しています。今回、日本でのNBAの歴史で、最も期待を集める対戦カードを用意することができました。「こんな試合を日本で観ることができて嬉しい」と思ってくださる方が一人でも多くいらっしゃるなら我々も嬉しいです。

日本のNBAファン、バスケファンの皆さんに、スポーツとエンターテインメントが融合した、世界最高の本格的なバスケットボール・エンターテインメント体験をお届けすることができたのではないかと手ごたえを得ています。

ラフール:今回のイベントで、私たちが日本のファンにお届けしたかったのは、NBAという生のコンテンツでした。そのため、本場アメリカやカナダで観戦できるNBAの試合をそのまま持ってくるつもりで企画し、決してスケールダウンなどはしないよう意識しました。

バスケに限らず、今のスポーツは、音楽やファッションなどとの融合が進んでいると思います。今回の「NBA Japan Games」でも、試合やファンイベントの中で、とてもクールなエンターテインメントとの融合にも今回挑戦してみましたが、観客の皆様に少しでも楽しんでいただけていれば嬉しいです。

日本のファンの皆さまが、これ以上ない最高な試合を楽しんでいただけたなら幸いです。


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