誰もが自分らしく活躍できる社会へ。楽天グループが目指すインクルーシブな未来

毎年6月は「プライド月間」として、世界各地でLGBTQ+(注)の権利啓発を促すイベントやパレードが行われています。
楽天では、ダイバーシティを企業戦略の柱の一つと位置付け、社会に新しい価値を生み出すイノベーションの原動力としています。今年もアジア最大級のLGBTQ+の象徴となるイベント「Tokyo Pride」に参加し、すべての人の平等な権利の実現に向けた思いを表明しました。
今回は、「Tokyo Pride」当日の様子とともに、楽天が推進するDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の取り組みについてご紹介します!
「Tokyo Pride 2026」へ参加!自分らしく、誇りをもって渋谷の街を行進
2025年より「東京レインボープライド」から「Tokyo Pride」へと名称を一新し、新たなスタートを切った本イベント。今年のテーマは「多様性と平等がひらく未来」です。会場には延べ27万名もの方々が訪れ、熱気であふれました。
楽天ブースでは、従業員向けの制度や取り組みに加え、「楽天モバイル」や「楽天トラベル」「楽天ビューティ」、フィンテック事業において行っているLGBTQ+当事者向けのサービスをご紹介しました。多くの方々にブースにお立ち寄りいただき、楽天の取り組みについて知っていただく貴重な機会となりました。

また、目玉イベントである「Pride Parade」にも参加しました。楽天ロゴをレインボーカラーにあしらったオリジナルTシャツを身にまとい、渋谷の街を行進。沿道からの温かい声援に手を振りながら、多様性を尊重する喜びを分かち合いました。

楽天のDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進
楽天では、「D&I室」がグループ全体のDEI推進をけん引しています。多様な人材が個々の能力を最大限に発揮できる環境づくりを目指し、人事施策へのDEI視点の導入、従業員ネットワーク(ERG)の支援、啓発イベントの企画などを通じて、インクルーシブな組織文化の醸成に取り組んでいます。
LGBTQ+フレンドリーな環境づくりの核となっているのは、LGBTQ+当事者やアライ(理解者・支援者)が参加する従業員ネットワーク「R-Pride」です。今回の「Tokyo Pride」への参加においても「R-Pride」が主体となって、ブース出展やイベント参加者の取りまとめを担いました。
今回は、D&I室の Seirahさん、そして「R-Pride」メンバーのDaisukeさんに、活動の背景や思いを伺いました。

楽天グループ株式会社
グループ人事統括部 D&I室
Seirah

楽天ソシオビジネス株式会社
マーケティングサービス部
従業員ネットワーク「R-Pride」メンバー
Daisuke
多様な人材が個々の能力を発揮できる環境づくりを目指して
――まずはじめに、D&I室の活動内容を教えてください。
Seirah: D&I室は、楽天グループ全体のDEI推進をけん引する組織です。多様な人材が個々の能力を最大限に発揮できる環境づくりを目指し、インクルーシブな組織文化の醸成に取り組んでいます。特にジェンダー多様性については、LGBTQ+当事者が働きやすい職場環境の整備のためPride指標の認定取得の取り組みを継続しており、10年連続でゴールド認定を受けています。
――社内でのLGBTQ+フレンドリーな取り組みには、具体的にどのようなものがありますか?
Seirah: これまでのプライド月間では、LGBTQ+に関する理解を深めるための社内セミナーの開催などを通じた社内向けの情報発信を行ってきました。セミナーでは、LGBTQ+に関する基礎知識から最新のトピック、当事者が直面する課題まで幅広く扱っています。また、社内ポータルサイトを通じた情報発信や、ERG主導のランチセッションなどを通じ、日常業務の中で自然にインクルーシブな視点を持てるような仕掛けづくりを行っています。
また、制度・カルチャー面双方からのアプローチも行っています。同性パートナーも配偶者として定義したパートナーシップ制度の導入による福利厚生の適用や、通称名の使用、LGBTQ+当事者の従業員も安心して働けるようなオフィス設備の整備などを進めています。これらを「特別なこと」ではなく、当たり前の制度として整備することで、誰もが安心して働ける環境を維持しています。

――外部向けサービスでも、LGBTQ+フレンドリーな取り組みを行っていますね。
Seirah: DEI活動の一環として、多様性に配慮したサービス提供を行う取り組み「サービス・インクルージョン」を推進しています。
その第1弾として、楽天が運営する美容サロン予約サイト「楽天ビューティ」において、「楽天ビューティ みんなのサロンプロジェクト」を開始しました。多様な性を持つお客様のサロン体験をより良いものにするため、LGBTQ+に関する基礎知識や接客やサロンづくりのコツをご紹介する動画コンテンツを、主にサロンオーナーや従業員の方々に向けて公開しています。
さらに、「楽天トラベル」でも宿泊施設向けにLGBTQ+への理解を深める機会を提供しています。「Rakuten Travel Conference 2025」では、宿泊施設でのLGBTQ+フレンドリーな環境づくりを取材したインタビューを放映しました。さらに、LGBTQ+当事者の従業員がユーザー視点での経験を語る座談会の様子も放映し、宿泊施設側より「生の声を聞くことで自分事として感じることができた」といった前向きな感想をいただいています。
「従業員ネットワーク」が育む、心理的安全性の高い環境づくり
――「従業員ネットワーク」の一つである、LGBTQ+当事者とアライのためのネットワーク「R-Pride」では、どのような活動をされているのでしょうか?
Daisuke: 私は前職でイベント制作会社のAD(アシスタント・ディレクター)をしていた経験を生かし、現在は「R-Pride」が社内外のイベントに参加する際の企画・運営などをメインに担当しています。
特に思い出深いのは、今年6月のプライド月間での取り組みです。「Tokyo Pride」内のパレードで流す音楽を社内で募集し、楽天が運営する定額制の音楽聴き放題サービス「Rakuten Music」の公式プレイリストとして配信しました。LGBTQ+に関連する曲をはじめ、多様性の素晴らしさやエンパワーメントを促すような楽曲を選定しています。
ゼロからのスタートでしたが、「Rakuten Music」事業部の協力もあり、1カ月弱というスピードで実現できたのは嬉しかったです。
プレイリスト「Walk Together with Pride」: https://music.rakuten.co.jp/link/playlist/103036319

――「R-Pride」での活動は、ご自身の働き方や生活にどのような影響を与えましたか?
Daisuke: 「R-Pride」をはじめとする従業員ネットワークは、楽天で働くうえでの心理的安全性につながっていると思います。
特に「Tokyo Pride」は、楽天におけるDEIの取り組みを来場者に直接お伝えしたり、自身のパートナーを同僚に紹介したりと、リアルな場でのつながりを持てる機会でもあります。普段の仕事やありのままの自分自身を知ってもらうことで、より安心感を持って働けていると感じます。
「自分らしく」が、イノベーションを生む未来へ
――楽天は2018年から「Tokyo Pride」(旧:「東京レインボープライド」)に参加しており、今年で8回目となります。企業として参加し続ける理由は何でしょうか?
Seirah: 私たちが参加する理由は、楽天が掲げる「多様性を力に変える」という姿勢を、社外に対しても明確に示すためです。
パレードへの参加やブース出展は、LGBTQ+コミュニティへの連帯を示す意思表示であり、誰もが自分らしく働ける環境を社会全体で作っていくという強いメッセージを、従業員と共に発信し続けることが重要だと考えています。
参加した従業員からは「楽天グループがこうした活動を支援していることを誇りに思う」「普段関わりのない部署の人とも一体感を持てた」といった声が多く寄せられます。特に、パレードというオープンな場で多様性を祝う経験を通じて、DEIを「自分事」として捉え直す良いきっかけにもなっています。
――「Tokyo Pride」への参加を通して、楽天として発信していきたいのはどのような思い・メッセージでしょうか?
Seirah: 私たちがパレードを通じて発信したいのは、「誰もが自分らしく、ありのままの姿で活躍できる社会への連帯」です。
「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という私たちのミッションは、あらゆる人が安心して自分を表現できる環境があってこそ実現できるものです。性的指向や性自認にかかわらず、すべての従業員が個性を尊重され、能力を最大限に発揮できる職場であること。その多様性を力に変え、社会全体へ「自分らしく生きること」を肯定するポジティブな連鎖を広げていくこと。それこそが、私たちが本イベントに継続して取り組む意義だと考えています。
Daisuke: 個人としては、当事者以外の方にも「Tokyo Pride」に限らず、オープンなLGBTQ+関連のイベントやコミュニティに、もっと気軽に足を運んでみてほしいという思いがあります。
当事者以外の参加者が増えれば、クローゼット(LGBTQ+当事者でセクシャリティをオープンにしていない状態)の方も参加しやすくなりますし、コミュニティ内での当事者の心理的な安心感にもつながるはずです。
――最後に、今後の展望を教えてください。
Seirah: DEIが「特別な施策」ではなく、私たちの日常業務や意思決定の「当たり前の文化」として定着することを目指しています。
多様なバックグラウンドを持つ従業員が、心理的安全性の高い環境で臆することなく意見を交わし、そこから革新的なイノベーションが生まれる、そんなカルチャーを一層強固にしていきたいと考えています。
このインクルーシブな文化が社内からパートナー、そして社会全体へと波及し、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という私たちのミッションをより強力に推進できると確信しています。

(注)LGBTQ+: レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングもしくはクィアの英語の頭文字を並べた言葉です。ここでは、LGBTQ+に限らず、多様な性のあり方を尊重する意味で使用しています。




