楽天は、スペインの名門サッカーチーム「FCバルセロナ」(愛称=バルサ)と2017-2018シーズンからの4年間、グローバルにおけるメインパートナーとなる契約を締結しました。

今回の契約における楽天の立場は単なるスポンサーではなく、グローバルにおける「メインパートナー」に加え、「グローバル イノベーション&エンターテインメント パートナー」という位置づけです。胸のロゴだけでなく、例えば、楽天傘下で世界8億人超の登録者を持つモバイルメッセージングアプリの「Viber」を使ってバルサのサポーターとのコミュニケーションを深めファンを増やすなど、様々な新しい試みに挑戦していきます。

バルサとのパートナーシップを決めたのは、バルサが特別なクラブだからです。

バルサは世界でも有数の「ビッグクラブ」の一角でありながら、ほかのクラブとは一線を画し、「カンテラ」と呼ばれる下部組織で若手を手厚く育成し、世界最高レベルの選手を輩出しています。現在の主力選手であるメッシ、ピケ、イニエスタなどもカンテラの出身です。

また、バルサを支えているのは「ソシオ」とばれる14万3,000人を超える会員です。「More than a club(クラブ以上の存在)」というスローガンを掲げるバルサは、自立心の強いスペイン・カタルーニャ地方の人々の地元愛と誇りを象徴する存在です。

楽天は今から20年前に、「インターネットの力で地方の中小店舗をエンパワーメントする」という思いのもと、「楽天市場」を立ち上げました。「楽天市場」は便利で安いだけの「ネットの自動販売機」ではなく、一人ひとりの夢や想いがこもった店舗が集まる「商店街」です。

地方や中小企業の人々とともに発展するという創業からの思いは、地域の人々ともに発展するというバルサの価値観と似ているのです。バルサのバルトメウ会長との信頼関係を作ることができたこともそうですが、バルサと楽天で同じような価値観を持っていることが、今回の契約がまとまった最大の理由かもしれません。

バルサとのパートナーシップは、楽天の知名度を世界で一気に広げる最初のステップです。これをきっかけに楽天は、グローバルでのブランド認知度を高めていき、ビジネスのさらなる拡大を図っていきます。世界中の10億人以上の人に、バルサを通じて「Rakuten」のブランドを知ってもらえると考えれば、このパートナーシップが楽天にもたらす価値は経済的に十二分にある話です。

2004年に楽天が日本のプロ野球に参入した当時、「ベンチャー企業にプロ野球の経営は無理だ」、「パ・リーグのお荷物になるだけだ」など、様々なことを言われました。しかし、東北楽天ゴールデンイーグルスは球団創設から9年目で、リーグ優勝と日本一に輝きました。これはプロ野球団の最短記録です。

プロ野球に参入するまで、ある調査における楽天のブランド認知度は167位でした。楽天イーグルスを、既存球団の買収ではなく新設球団として一からすべてを作り上げ、プロ野球に参入したことで、ブランド認知度は19位に跳ね上がりました。楽天のブランド認知度は今も高い水準を維持しています。今後はバルサという特別なブランドとのパートナーシップにより、それ以上のことを世界規模でやれると思っています。

昨年12月には、「エル・クラシコ」(バルサとライバルのレアル・マドリードが対戦し、世界で6億人以上が視聴するという伝統の一戦)を観戦しました。「サッカーの聖地」と言われるバルサのホームスタジアム「カンプノウ」で、約10万人の観客が熱狂する様は鳥肌ものです。

メッシやスアレス、ネイマール、ピケ、イニエスタといった世界のサッカーファンなら誰もが知っている選手が、今年の夏から、「Rakuten」の名前が入ったユニフォームを着けて戦うことは、日本の地方や中小企業の人々も世界で戦える、と思っていただける象徴になれるのではないかと期待しています。

そして、パートナー契約では、バルサが日本でエキシビジョンマッチをすることになっていて、それに向けて様々なイベントを考えています。どうぞ楽しみにしていてください。

 

代表取締役会長兼社長
三木谷 浩史
@hmikitani