会社で睡眠について学ぶ!?楽天が取り組むウェルネス

皆さんは最近、良質な睡眠をとれていますか?しっかりとした睡眠がとれていないと、頭もすっきりしないし、仕事もはかどらないし、いいことが一つもないですよね。

楽天では、従業員の心身の健康と社会的なウェルビーイングの向上を目指して、「楽天健康宣言:Well-being First」に則った取り組みを推進します。その一環として、従業員の心身の健康状態を把握するために実施している「ウェルビーイングサーベイ」では、悩んでいる健康課題の第1位が「睡眠」に関するものという結果に!

この結果を受け、楽天では、従業員の皆さんが活き活きと働くことができる環境を整えるため、昨年「睡眠ラリー」を実施しました。果たしてどのようなイベントなのか、このブログで紐解いてご紹介していきます!

自分にあった睡眠の「クロノタイプ」を知り実際に計測!

「睡眠ラリー」の最初の段階として、「良質な睡眠とは何なのか」を知ってもらうため、参加者に対してセミナーを実施。セミナーの中では、睡眠の改善に寄与するサービスを創出する睡眠の専門家に、人には様々な型「クロノタイプ」があることや、その型ごとにベストな睡眠のとるための技術について説明いただきました。

セミナー後、参加者には「クロノタイプテスト」を受検してもらい、自身のクロノタイプ含めた睡眠特性を把握した後、睡眠計測アプリを用いて睡眠時間や質、規則性、効率性などを3週間計測し、睡眠の見える化をしていってもらいました。

自分にあった睡眠の型を知り、実際に計測し可視化して観てみることで、どのように改善していけばいいかわかりやすいですよね!さらに、参加者がわからないことがあれば、「Sleep Rally コミュニティ」というオンライン上のコミュニティサイトを通じて、睡眠の専門家から直接アドバイスをもらったり、知識を教えてもらったりすることができるような仕組みも整えました。直接悩み事を相談できるのはとても心強いですね。

また、その「Sleep Rally コミュニティ」では「睡ミングコンテスト」も開催し、『Sleep Fun: 楽しく睡眠を♪』をテーマに、睡眠に関する自分たちのお気に入り写真を投稿してもらうということも行いました。皆で楽しく睡眠と向き合うことができ、一緒に活動しているという一体感が醸成されていました!

 

96%の参加者が「睡眠の質や時間が改善」

500人以上が参加したこの「睡眠ラリー」。果たして効果はどうだったのかと気になるところですが、なんと96%もの参加者が睡眠の質や時間が改善したという結果に!睡眠の改善により、日々のパフォーマンスも上がりそうですね。さらには98%の方がイベントに満足しているという結果になりました。実際に参加した方の声の一部をご紹介します。

  • 睡眠は生きていくうえで欠かすことができないものですが、深く考える機会がないと思います。このイベントで、睡眠に対する情報や他の皆さんの工夫などがわかり、とても参考になりました!
  • 個々で実際に睡眠の質を数値化することで、一般論ではなく自身の睡眠の問題点が具体的にわかったのが良かった。また、個人の問題点に対する相談も直接できたので、睡眠改善にとても前向きになれた。

人生にとって不可欠な要素である「睡眠」ですが、実際に何から改善していけばいいか分からないことが多いですよね。そんな中、まずは計測することで現状把握の大事さを知ったという声や、専門家に聞けてよかった!という声がたくさん挙がっていました。

従業員がしっかりと寝る会社は生産性が高い

ここまで企業が、従業員の睡眠に関する問題の改善に積極的に取り組むのは、もしかしたら珍しいかもしれません。楽天では、従業員のウェルビーイングの向上を目的として設立した専門部署「ウェルネス部」というものがあります。ウェルネス部の活動や、今回の「睡眠ラリー」の取り組みの意図について、担当者であるウェルネス部のChiさんに伺いました!

コーポレートカルチャーディビジョン・ウェルネス部Chiさん

―まずはウェルネス部の活動について教えてください。

ウェルネス部は、CWO(Chief Well-being Officer)のリーダーシップのもと、グループ企業とも連携し、Body(健康的な体)、 Mind(健康的な心)、 Social(健康的な社会とのつながり)をスコープとし関連要素を強化するプロジェクトを推進し、「健康的に働き続けられる従業員、組織風土作りの実現」を目指した活動をしています。

―今回「睡眠ラリー」を開催したきっかけを教えてください。

2021年度に実施したウェルビーイングサーベイの結果、睡眠に課題感を感じる従業員が多いというデータが出てきました。また、睡眠の質はメンタルの健康と相関があり、メンタルの健康とパフォーマンスにも相関関係がみられました。

そのため、睡眠施策をウェルネス部の活動の軸の一つとして、年間を通して睡眠の専門家にコンサルに入っていただき、戦略的に睡眠施策を行いました。「睡眠ラリー」はその施策の中の一部になります。

―「睡眠ラリー」を開催してみていかがでしたでしょうか。

従業員からの想像以上の反響に正直驚きました。当初は、「睡眠ラリー」の参加者を250~300名程と見込んでいましたが、結果500名を超える従業員に参加していただきました。

「睡眠を楽しもう♪」をテーマに掲げ企画したので、個々人で楽しく睡眠計測して睡眠改善に取り組んでいただくための工夫として、Yammerを利用したコミュニティを立ち上げました。実施期間中、参加者の皆さんが睡眠の悩みを共有したり、睡眠関連の情報交換を行ったり、家族やペットの睡眠写真を投稿するなどのコミュニケーションができる場を提供したことで、楽しく睡眠改善に取り組んでいただけました。

―企業が従業員の健康管理やウェルネス活動に注力するメリットは何なのでしょうか?

メリットはたくさんあると思いますが、明確に言えるのは、従業員が健康で活き活きと仕事をしている会社はやはり生産性が高まるんですよね。「従業員がしっかりと寝る会社は生産性が高い」という研究結果もあるそうです。

そして、企業側が従業員に健康の維持向上の機会提供や働きやすい職場環境を醸成することは、従業員の会社への帰属意識の向上、ひいては良い人材の確保や離職率低下につながると考えています。

―最後に、今後の目標を教えてください。

睡眠施策に関しては、昨年行った取り組みから従業員の意識やリテラシーの向上は見えました。今後は、睡眠の質がより向上するための具体的なソリューションを提供するとともに、適正睡眠時間の確保がどの程度パフォーマンスや生産性向上に寄与するのかを効果計測し、長時間労働対策など、健康的な職場づくりにもつなげていきたいと思います。


 

幅広く従業員の健康課題に向き合う

今回は睡眠に関して取り上げましたが、ウェルネス部が行う取り組みは睡眠に限ったものだけはありません!首や肩凝り、歯の健康といったものから、不妊治療やプレコンセプションケアといったものまで幅広く従業員の健康課題に向き合っています。

こうしたウェルネス部の活動は社外からも評価を受けており、「従業員等の健康を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として、経済産業省と日本健康会議が実施する「健康経営優良法人」(大規模法人部門)に認定されており、その中でも上位500法人に与えられる「ホワイト500」に2年連続で認定されています。

楽天は、これからも従業員のウェルビーイングの向上を目指し、すべての従業員が活き活きと働ける環境づくりに注力していきます。ぜひ注目してみてくださいね!

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