楽天グループ 2021年春入社新卒社員に向けた楽天社長三木谷からのメッセージ

楽天グループへようこそ。

本日は、やる気とクリエイティブな才能に満ち溢れ、そして多様な出身地や経歴をお持ちの皆さん(約700名)を楽天グループに迎え入れることができたことを大変嬉しく思います。

私は「変革のスピードは多くの人々が想像しているよりもはるかに速い」とよく話していますが、皆さんが30年後に来ると思っていた未来は今後10年以内に訪れ、10年後に来ると思っていた未来は3年後に訪れるでしょう。しかし残念ながら日本の変化のスピードは世界に比べて遅すぎると思っています。私が大学を卒業し、銀行に入社した1988年、当時の日本のGNP(国民総生産)は世界の約15%でした。それが今では5~6%、皆さんが私くらいの年齢になる頃には、2~3%になっているかもしれません。根本的なアクションを起こさない限り、日本市場の重要性がどんどん低下していくということです。

私が楽天を始めた理由、それはビジネスを成功させるためというより、社会を刺激し、日本のために、新世代をリードしていくためでした。今では日本のためだけでなく、世界のためにと思っています。これから、すべての産業においてデジタル化による大規模な変革が起こり、世の中のあらゆることが変わっていく中で、我々はリスクを取ってでも挑戦し続ける必要があります。「楽天モバイル」においても、これまでとは全く異なるテクノロジーで短期間にネットワークを構築し、携帯キャリア事業としてサービス開始を実現するとともに、さらなる革新に挑み続けています。

改めて本日、皆さんにお伝えしたいことを3つにまとめます。
1つ目は、皆さんは安定した企業に入社したのではなく、実業家精神にあふれ、革新的で、時にリスクを取ることを厭わない企業に入社したのだということ。
2つ目は、根本的にこれまでと違うことをしない限り、成功は保証されないということを忘れないでください。これまで行われてきたことをただ踏襲するのではなく、革新的なテクノロジーやビジネスモデル、組織を生み出していかなければなりません。
最後に、グローバルな思考を持ち続けること。内向きな思考では、未来が見えなくなります。今は物理的に他の国に行くことはできませんが、幸いにも今日から皆さんが働く楽天には、多くの国・地域出身の従業員がたくさんいます。ですから、ぜひグローバルで起こっていることに目を向けてください。

皆さんと共に働けることを大変楽しみにしています。前向きに、ポジティブに、世界をより良くしていきましょう。

ありがとうございました。

2021年4月1日
代表取締役会長兼社長
三木谷 浩史

※当社代表取締役会長兼社長の三木谷 浩史による、入社式での挨拶を和文抄訳したものです。
※本年の入社式は感染症対策を徹底の上、オフライン、オンラインのハイブリッドで開催しました。

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